てますい📚 書き方ガイド

ヒヤリハット報告書の書き方と例文|介護・工場ですぐ使える5つの項目

更新:2026-09-27 / HiMaWaSa Sync

ヒヤリハット報告書は、「場面・起きかけたこと・気づいたきっかけ・考えられる要因・再発防止策」の5つを埋めれば書けます。介護と工場の例文、よくない例とよい例、書くのがつらくならないコツをまとめました。

この記事の中身
  1. ヒヤリハットとは
  2. 書く項目は5つ
  3. 例文:介護
  4. 例文:工場
  5. 書くときの4つのコツ
  6. よくある質問

ヒヤリハットとは

事故にはならなかったけれど、「ヒヤリ」とした、「ハッ」とした出来事のことです。たとえば「別の方の食事を出しかけた」「フォークリフトが人に近づいた」などです。

よく知られている「ハインリッヒの法則」では、1件の大きな事故の裏には、29件の小さな事故と、300件のヒヤリハットがあると言われています。ヒヤリハットのうちに書き残して手を打てば、大きな事故を防ぐ手がかりになります。

大事なのは、だれかを責めるための紙ではないということです。同じことが起きない仕組みを作るために書きます。

書く項目は5つ

項目書くこと
1. 場面いつ・どこで・何をしていたとき
2. 起きかけたこと何が起きそうになったか(見たこと・起きたことをそのまま)
3. 気づいたきっかけ何で気づいて、どう止まったか
4. 考えられる要因なぜ起きかけたか。人・手順・環境・道具の面から
5. 再発防止策次から何を変えるか。だれでもできる具体的なこと

職場で決まった様式があれば、そちらに合わせてください。どの様式でも、この5つが入っていればまず困りません。

例文:介護

✕ よくない例
配膳ミスしそうになった。今後気をつけます。
何が・なぜ・次にどうするかが分からず、ほかの職員が同じことを防げません。
◯ よい例
1.場面
夕食の配膳のとき

2.起きかけたこと
Aさんのきざみ食を、常食のBさんに出しかけた

3.気づいたきっかけ
Bさんの前に置く前に、食札を見て気づいた

4.考えられる要因
食札の確認よりも、配膳の動作を先にしてしまった

5.再発防止策
配膳前に、食札と名前を声に出して確認する

例文:工場

✕ よくない例
フォークでぶつかりそうになった。注意する。
「注意する」だけでは、次の人が何を変えればよいか分かりません。
◯ よい例
1.場所・作業
出荷場 フォークリフトで積み込み中

2.起きかけたこと
バックしたとき、後ろを歩いていた人に1mくらいまで近づいた

3.気づいたきっかけ
歩いていた本人が声をかけてくれて止まった

4.考えられる要因
バックするときの後ろの確認が足りなかった(手順)
フォークリフトと人の通り道が重なっていた(環境)

5.再発防止策
通路に歩行帯の線を引く
バックの前に一度止まって、後ろを目で確かめる

書くときの4つのコツ

① 見たことと、思ったことを分ける

「〜していた」は見たこと、「〜だと思う」は考えたことです。要因のところは推測になるので、「〜と考えられる」「〜の可能性」と書くと読み手が迷いません。

② 「不注意」で終わらせない

「不注意だった」「気をつける」だけでは、次の人は何も変えられません。手順・場所・道具・時間帯のどれが関わっていたかを書くと、仕組みで防ぐ案が出やすくなります。

③ 数字で書く

「近くまで」より「1mくらい」、「夕方」より「17時ごろ」。数字があると、読んだ人が同じ場面を思い浮かべられます。

④ その場で短くメモ、清書はあとで

時間がたつと細かいことを忘れます。その場では「夕食 配膳 きざみ食をBさんに出しかけ 食札で気づく」くらいの短いメモで十分です。清書はあとでまとめて行えば大丈夫です。

よくある質問

ヒヤリハットと事故報告書の違いは?
けがや物の壊れなど、実際に被害が出たかどうかで分けるのが一般的です。被害が出なかったものはヒヤリハット、出たものは事故報告書に書きます。分け方は職場の決まりに合わせてください。
書いたら責められませんか?
ヒヤリハットは、同じことを防ぐために集めるものです。「書いた人を責めない」と職場で先に決めておくと、報告が集まりやすくなります。
毎回書くのが大変です。
その場では短いメモだけ残し、清書はあとでまとめて行う方法がおすすめです。短いメモから下書きを作る道具を使うのも一つの手です。

短いメモから、この5項目の形に

てますいは、場面や起きかけたことを短く入れるだけで、ヒヤリハット報告書の下書きを数秒で作ります。🎤で話して入れることもできます。

実際の例

入れたメモ
場面:夕食の配膳のとき
何が起きかけたか:Aさんのきざみ食を 常食のBさんに出しかけた
気づいたきっかけ:Bさんの前に置く前に 食札を見て気づいた
再発防止の案:配膳前に 食札と名前を声に出して確認
➜
てますいが作った下書き
1.場面
夕食の配膳のとき

2.起きかけたこと
Aさんのきざみ食を常食のBさんに出しかけた

3.気づいたきっかけ
Bさんの前に置く前に食札を見て気づいた

4.考えられる要因
(案)食札の確認よりも配膳の動作を優先してしまったこと
(案)利用者名と食事形態の確認が不十分であったこと

5.再発防止策
(案)配膳前に食札と名前を声に出して確認する
(案)配膳カートの前で再度、食札と利用者の名前、食事形態を突合する

※ 入力も名前もすべて架空です。てますいで実際に作った下書きをそのまま載せています(毎回少し言い回しが変わります)。

入力に無いことは「(案)」と付けて書きます。最後の判断は職員さんが行ってください。